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2004年 12月 24日
旧暦の9月15日は仲秋の名月。日頃夜空や月をあおぐことの少ない現代人も、この晩だけは月に目を移したくなる。私たちの地球からもっとも身近な天体でありながら、アポロ宇宙船の着陸以後月に対する関心はうすれていった。水も空気もなく、うさぎはおろかぺんぺん草一本はえていない死の世界とあっては人々の気持ちをつなぎ止めることができなかったようだ。ところが、近ごろ月に対する研究が進むにつれ、興味深い事実が明らかになってきた。
地球儀を見てのとおり、地球の自転軸(地軸)は23度あまり傾いている。おかげさまで、日本のような温帯地方に春夏秋冬の季節が訪れる。この傾きを保っているのが月の重力だ、と科学者は考え始めているようだ。もし月がなければ地軸の傾きは不安定になり、ときには天王星のように横だおしになったりする。そうなると、夏は世界中どこの地域でも一日中昼で、逆に冬は一日中夜が続く。その結果、場所によって冬は氷点下だが、夏は80度を越すようなとんでもない世界に変わるだろう。このような環境では、生命の誕生すら危うい。 月が地球におよぼす影響としてまず引合いに出されるのが「潮汐作用」だ。この結果、潮の満ち干が起こる。潮の干満が生命の営みに深くかかわっているのは、周知の事実だろう。大潮のときカニやグルニョンという魚の一種は大群で浜辺におしよせて産卵する。 月夜に神経が高ぶるのは海の生物に限ったことではない。荒野の狼もショウジョウ寺のタヌキも月明の晩はテンションが高い。いや、この人間だって満月の夜は気分がハイになる。そういえば、ドビュッシーもグレン・ミラーも月光仮面の作者も月夜にインスピレーションがわきたち名作を世に送ったのである(と思う)。そもそも元祖ディスコともいえる盆踊りは満月の下で行われた。いいかえると、月の光を浴びてフィーバーするのが盆踊りなのである。また、犯罪が多くなるのも満月前後の夜だという統計がある。「気が狂った」ということばを英語ではlunaticと表現するが、これは月の光からきている。こうなると狼男やドラキュラの伝説もあながち迷信だけで切り捨てるわけにはいかなくなってしまう。 よくよく考えてみると、月と太陽の見かけの大きさがほとんど同じだというのも奇妙な話である。地球、月、太陽それぞれの距離、軌道の傾きなど絶妙のバランスによって金環日食と皆既日食、そして月食が起こる。ただ、さきほどの潮汐の影響により、月は長い年月をかけて地球から離れていく。アポロが月に備えたレーザー反射器の観測からも月が1年で3.8㎝遠ざかっていることが確かめられた。空のカレンダー第1号が誕生して以来、月は80㎝遠くなった計算になる。この結果月のみかけの大きさはだんだん小さくなり、遠い将来皆既日食は見られなくなるだろう。 地球と月、太陽系の他の惑星には見られない不思議な関係に興味はつきることがない。 ■ この話は Sky&Telescope の記事を参考に「空のカレンダー2000」に載せたものです。 ■ 中秋の名月と季節に応じた満月鑑賞法
by astro_calendar
| 2004-12-24 04:37
| 太陽系
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