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2006年 09月 06日
今朝、天皇家にご長子が誕生され、母子ともお健やかとのことで、まずは慶賀の至り。こじつけではないが、今日は「天王星」も衝になる。ボイジャー2号の天王星訪問が1986年1月下旬。つまり、ことしは節目の20周年だが、こちらの方はとんと話題にならない。ボイジャー訪問当時、惑星本体より、美しいリングや複雑怪奇な衛星たちに注目が集まり、発見以来実に200年ぶりの盛上がりとなった。一方、地上に目を移すと、直後の3月にチャールズ・ダイアナ夫妻が来日し、世間の話題を独占。すなわち、この年は天地とも王室に注目が集まったのである。
惑星降格でにわかに脚光を浴びた「冥王星」と、最後の惑星として再び注目される「海王星」。20年前、一時の桧舞台に立った天王星も、その影で完全にかすんでしまった。地上の方はご長子の誕生で皇室に注目が集まっているが、同日衝ということで、少しは振り返ってもらえるか・・? まあ、ムリだろうなあ・・・ その天王星はみずがめ座で5.7等級である。 1787年、ハーシェルが天王星本体とともに、発見した衛星の数は2つだった。しかし、今やその数は27個に上っている。ハーシェルの命名に従い、その後発見された衛星は、シェークスピア作品の登場人物をあてはめるのが慣例になった。(例外としてアレキサンダー・ポープの作品から2ヶ) ただ、6個の衛星が今も名無しの権兵衛のままだ。天文学者の方も、もう面倒くさくなったのではないだろうか。 右上の画像はハッブル宇宙望遠鏡による天王星。衛星アリエルが惑星本体を通過中で、その表面に影を落としている。対して上の画像は10cmていどの反射鏡で高倍率をかけて見たイメージ。青っぽい円盤があるだけで、模様はおろか、衛星も何も見えない。同じ望遠鏡でも、これほどの差がある。ちなみに、海王星の明るさは天王星のさらに1/5ていど。
by astro_calendar
| 2006-09-06 19:09
| 太陽系
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