10月26日、土星探査機「カッシーニ」がタイタンに最初のフライバイを行った。同時に厚いモヤを通し、地表データを送ってきた。それによると、当初予想したより、はるかにけったいな世界のようである。クレーターらしきものはまったく見当たらない。陸と海が分れている様子もない。南極上空あたりには、いつも白い雲が湧き出している。レーダーから見える地表はこれまで見たことのないものばかりだ。科学者たちを混乱させる奇妙な天体。2005年1月14日、「ホイヘンス」がいよいよタイタン訪れる。ナゾは一つでも解けるか。
■ 2005年1月の空 土星が衝 (画像はNASAのHPより)