あたりは桜が満開のうえ、今年は菜の花やコブシまでが咲き乱れ、椿もまだまだ花をつけている。冬から一転華やかな春の訪れだが、地上の風景とは異なり夜空の方はとたんにショボくなる。天の川も地平線低く姿を消し、きらめく一等星の数もガクンと減ってしまう。
ところが、マニアにとって春はディープ・スカイに息をひそめる銀河を狙うチャンスだという。冬眠から目覚めるがごとく、活動を始める天文ファンも多いとか。前回の北斗七星の周辺もこの通り多くの銀河が散らばっている。子持ち銀河として有名なM51などは、つい一度はカメラを向けてしまう。昔、銀塩ではかなり苦労した被写体だが、デジカメとなると空の状態が悪くても割とカンタンに写っていた。
※右画像は山中児童センターの13cm反射望遠鏡+Nikon D40 120秒x4枚の画像を合成。フレーム外になるが、上チャートの近くには有名なM81,M82もある。