このところ、毎日のように夕方になると靄や薄雲が空を覆いつくす。これでは低空の水星もさることながら、6等台に達したというボアッティーニ彗星も拝めない。彗星の方は月が太り、近日点通過前については諦めムードだ。深夜には、濁った空に赤い月がぼんやりと見えた。冥王星の追跡撮影か衝前の小惑星ジュノでも、と考えたがいずれも無理か。ちなみに、このふたつはいずれも「
へびつかい座」にいる。
なんか「へびつかい座」はちょっとしたマイブームだな。この蛇使いさんは
アスクレピオスという、ブラックジャックさながらの名医だという。そういえば、昔
古星図を見て驚いたことがある。へびつかい座の頭に位置するα星の固有名は「ラス・アルハゲ」 と言うのだが、実際星図の男は頭が禿げていた。名医といえど育毛治療とは無縁だったのか、あるいは無関心だったのか、と薄くなった自分の頭髪に思わず手を当てた記憶が。
風が出てきた。明日は雨かな。