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2011年 07月 16日
先月、パンスターズ(Pan-STARRS )チームが発見した新彗星(C/2011 L4)は2013年3月11日、0.3天文単位まで太陽に接近することが分かった。発見当時は木星軌道よりも遠く、瞬間思い浮かぶのはヘール・ボップのイメージだ。おお、15年ぶりにあの大彗星の再来か!!
しかしながら、その後の観測から軌道が明らかになるに従い、どうやら大彗星の期待はしぼみつつある。明るくなるにしても、位置が悪い。近日点通過前は太陽に近く、とりわけ北半球ではまったく観測に適さない。 近日点通過の3月11日以後も西空の低空でさっぱり高度が上がらず、薄明が終わるまもなくすぐに沈んでしまう。彗星が北へ移動する4月になって、ようやく明け方に好機が訪れるが、その頃には地球からも太陽からもずいぶん遠ざかってしまい、すっかり暗くなってしまうことが予想される。 とはいえ、何が起こるかわからないのが彗星界。2007年のマクノートのように、真昼でも見えるようになれば、何の問題もない。こうなれば、彗星本体が沈んだとしても、夕暮れの地平線から大きな尾がたなびくだろう、ってちょっと甘いかな。
by astro_calendar
| 2011-07-16 04:55
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