始めて天体写真なるものを撮ったのが1966年3月21日。ふたご座の方角にカメラを向けた際、視野の端っこに木星が写っていた。現在木星はほぼ同じふたご座にいる。木星の公転周期は12年だから、当時から木星は天球を4周したことになる。
ところで、私も来年は還暦を迎えることとなった。わが田舎町では還暦時に同年代の人々が集まり、色々な行事を催す。そのため、ことしは何かと気ぜわしい。自分が生まれたのはさらに12年前だから、木星は同じふたご座~おうし座にいた。
還暦とは自分が生誕してから地球が太陽の周りを60週することとともに、木星は5周し、土星は2周する。また、60年というのは木星と土星の会合周期に当たる。さらに、海王星は半周、惑星の座から蹴落とされた冥王星は1/4周という具合だ。しかも、面白いのは、水星は60年で太陽の周りを248周するのだが、この値は冥王星の公転周期に等しい。還暦という人間が作った暦と宇宙の法則には何かフシギな関係があるのかもしれない。