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2005年 07月 31日
とうとう冥王星のサイズを越えるEKBOsが発見されたようです。「10番目の惑星」2003UB_313が最初に補足されたのは2003年の10月31日です。そのゆったりした動きと光度から、かなり大きな天体であることが予想されていました。推定された直径は2600km前後なので、惑星の資格充分として、NASAも公表に踏切ったのでしょう。同時に発表された軌道要素には色々興味深い点があります。
1) 現在の距離 97天文単位 (つまり、冥王星の3倍以上のかなた) 2) 公転周期 557年 3) 近日点通過 2257年1月26日 4) 近日点距離 37.8天文単位 5) 現在の等級 18.9等 このデータを分かりやすく「翻訳」すると、次のようになります。 2003UB_313はいびつな軌道で太陽の周りをめぐり、1979年に太陽から最も離れた。(遠日点通過) ちなみにこの頃は冥王星が太陽に最も近づいている。(近日点通過) もっか、この天体は太陽(地球)に近づきつつあり、252年後には現在の1/3まで近づく。その頃の明るさは13等台に達し、冥王星よりも明るくなる。 ただ、2003年以前に見過ごされていたのは、むしろフシギですが、いずれ近いうち、2003UB_313にも名前がつけられるでしょう。また、この種の天体は今後も発見が続くのは間違いありません。しかし、これらが惑星として正式登録されるのかは微妙なところです。 私の予想では冥王星は「名誉惑星」として立場はとどまるが、「2003UB_313さん。今さら惑星でもないでしょう。お気の毒ですが時代の流れです。プラネトイド・カテゴリを作ったので、そちらへ」という気がします。 ※ 図は Sky and Telescope のウエブサイトより ■ 国立天文台 アストロ・トピックス No.126 太陽系の第十惑星、発見か? ■ 冥王星が惑星の座から転落の危機 ■ 変わりゆく太陽系のイメージ
by astro_calendar
| 2005-07-31 00:41
| 太陽系
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