なんてことのない木星の映像ですが、実はこれ火星探査機、マーズ・グローバル・サーベイヤー(MGS)が撮影したもの。先ごろ、2台の火星探査機が着陸「1周年」を達成。といっても、地球の2年近くに相当します。その間、火星では2004年9月末に木星が衝を迎え、両者は3.8天文単位=約5億6900万kmまで接近しました。ただ、火星表面に降り立ったローバーにすれば、地球で見る木星より少しは明るいかな・・という程度でしょう。そのローバーにかわり、木星を撮影したのが望遠カメラを搭載している周回機。ただ、撮影日は2003年5月下旬で、火星と木星は相当離れ、条件はかんばしくありません。「火星ばかりで飽き飽き」とばかり、気分転換にカメラを向けた感じですね。 *Image credit (c)=NASA/JPL