スワン彗星が予想外に明るくなっている。近日点を通過した9月28日前後には6等台に達し、10月に入りさらに明るくなったとの話もある。これだから、彗星マニアはやめられない。この後もスワン彗星は日没後、北西の空と、明け方北東の空に見ることができる。といっても6等級だから、肉眼で見るのはちょっとムリ。最低でも双眼鏡は必要だ。しかも、この数日は月が明るすぎて、観望には適さない。
ちなみにスワン、すなわち「白鳥」となかなかオシャレな名前だが、別にスワンさんが発見した訳ではなく、
SOHOという太陽専門も観測衛星のSWANというカメラが偶然捕らえていたため、そんな名前がついたのである。
上は10月6日午後7時を基本に、日没後北西の空に見えるスワン彗星の動きを示したもの。今後、太陽からは徐々に離れるが、地球には少しずつ近づき、10月27日には地球に1天文単位以内に接近する。
彗星の画像はAPODから拝借。(c)=Credit & Copyright: Michael Jäger & Gerald Rhemann adopted from
Astronomy Picture of the Day by NASA