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2007年 12月 16日
先日発表された嫦娥1号の画像であるが、アメリカ探査機のものをちゃっかり拝借したんじゃ? とネットで話題になっていた。むろん、単なる噂話にすぎないだろう、と聞き流していたが、その後「月画像は本物」と中国の科学者が声明を出したことで、話が突然ややこしくなった。以下、ネットで配信されたニュース。
「中国の月探索の首席科学者、欧陽自遠氏は、2005年に米国が撮影した最新の写真と嫦娥の写真を比較。嫦娥の写真には、米国の写真にない新たなクレーターが写っていると指摘し『05年から07年までの間に、月に小惑星が衝突してできたものだ』と述べ、盗作疑惑を否定した。」 その話を聞いてビックリ仰天。新しいクレーター誕生発見なんて、すばらしい大発見! これこそ華々しい成果ではないか。でかした、中国!! で、リンクをたどりその画像を見て、2度ビックリ。これはどう見ても、ここ数年でできたクレーターじゃない。それは、駆け出しのアマ天文家素人でもすぐ分る。え~っ、やっぱりニセモノ!? と、思ったところ海外の専門家から正式なコメントが出た。画像を分析すると、明らかに米探査機の画像とは違うが、このクレーターは新しいものではない。複数の画像を繋ぎ合わせる際、処理をミスったもの。とのこと。 なあんだ。でも、月の世界もなにかと騒がしいな。 左がクレメンタイン、右が嫦娥1号の画像。中国の科学者欧陽自遠氏は、右上の画像に以前には見られない新クレーターが捉えられている、と発表したが、海外の専門家が画像処理を施すと、右下のようになる。 (c) Image Credit "Planetary Society" ■ No, the Chang'e image isn't fake! -- but there's no new feature in it, either The Planetary Society Weblog ■ 環球閑話時事の徒然 IZA見参 ■ China defends lunar probe pictures ■ 嫦娥1号 - 通信用語の基礎知識
by astro_calendar
| 2007-12-16 13:24
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